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お寺の掲示板(2026年11月)

10 minutes ago
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草加光明寺の掲示板に毎月掲出している言葉をご紹介いたします。取り上げる言葉とその解説は、『お寺の掲示板』(江田智昭著・新潮社)等を参考にさせていただいております。


「『つらかったね 大丈夫?』その一言で 生きてゆける」


今回は、熊本県湯前町の明導寺の掲示板の言葉をご紹介します。


7月28日に熊本地方を襲った地震により甚大な被害が発生し、被災して今なお苦しい状況におられる方々の状況を目にするたび、ただただ胸がしめつけられる思いです。


「お寺の掲示板」の江田さんは、東日本大震災の半年後に被災地のご住職にインタビューをする機会があったそうです。その際に伺った

「物質的な復興は進んでいますが、被災された多くのご門徒さんの心は、3月11日で時間が止まったままなんです」

という言葉が深く印象に残っていると記し、このように人間は強烈なショックを受けると目の前の現実を受け入れることが困難になること、今回の熊本地震は2016年の地震から復興しつつあるタイミングで起こり、そのために落胆し、心に大きなダメージを受けたであろう方が当然おられることに思いを馳せます。


江田さんは「頑張れない自分を責める必要はない」と励まし、先日亡くなられた東野圭吾さんの小説『容疑者Xの献身』に出てきた言葉を紹介します。


人は時に、健気に生きているだけで誰かを救っていることがある。

この言葉を江田さんは


自分は誰かに支えられていると同時に、誰かを支えている存在でもあります。この世界にただ存在しているだけで、それが誰かにとっての安心や幸せにつながっているのです。

このように解釈し、私たちに仏教の教えを伝えていきます。


そして、いまの自分が「健気」とは言えない状況であっても問題ありません。どのような姿の自分であっても、阿弥陀さまはお念仏を申すこの私に「大丈夫だよ」と呼びかけてくださいます。

そして江田さんは、


この不確かな世界を、確かなご本願を依りどころにさせていただきながら、生きていきたいものです。

と、コラムを結んでいきます。


身近な方から「大丈夫?」と思いを向けていただけること、阿弥陀さまから「大丈夫だよ」と呼びかけてくださること。私たちはそんな一言に生かされているのかもしれません。

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