お寺の掲示板(令和8年10月)
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草加光明寺の掲示板に毎月掲出している言葉をご紹介いたします。取り上げる言葉とその解説は、『お寺の掲示板』(江田智昭著・新潮社)等を参考にさせていただいております。

「泣きながら 御戸を開けば 御仏は ただうち笑みて われを見そなはす」
今回は、一首の和歌をご紹介します。
この和歌を詠まれた甲斐和里子さんは広島県の浄土真宗のお寺に生まれ、九十五年の生涯を通じて女性教育に尽力されました。甲斐さんは浄土真宗本願寺派の宗門校である京都女子大学の前身、顕道女学院の創始者でもあります。
今回ご紹介した和歌を、少し現代風に補ってみます。
「泣きながら お仏壇の扉を開けば 仏さまは ただ笑みを浮かべて 私をご覧になっています」
日々の暮らしの中で辛いことがあったとき。涙をこぼしながらお仏壇の扉を開くと、そこには仏さまがおられます。そのお姿はいつもと変わらないものだけれど、やさしい笑みを浮かべて私たちをご覧になっているかのようです。
甲斐和里子さんご自身も、明治、大正、昭和と大変厳しい時代を生き抜かれた方でした。人に言えない悲しみを仏さまに打ち明け、手を合わせて仏さまの名をよぶとき、苦しい思いが和やかなものになっていくご経験をされたそうです。
今日を生きる私たちも日々の生活の中で思い通りにならないことがあるものですが、そんな私たちをご覧になり、見守ってくださる仏さまがおられることを、ふと思い起こしていただければ幸いです。









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