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お寺の掲示板(令和8年9月)

  • 12 hours ago
  • 2 min read

草加光明寺の掲示板に毎月掲出している言葉をご紹介いたします。取り上げる言葉とその解説は、『お寺の掲示板』(江田智昭著・新潮社)等を参考にさせていただいております。


「関係ないように見えて 実はみんな 深い関係があるんです」

今回は、放送作家・作詞家として活躍された永六輔さんの言葉です。


「お寺の掲示板」の江田さんは、コラムの冒頭でタモリさんが二〇二二年の年末にテレビ番組「徹子の部屋」に出演した際に話されたという「新しい戦前になるんじゃないですかね」という言葉を紹介します。二〇二六年現在、武力衝突が常態化する状況を思い、


もはや私たちは「戦前」ではなく「戦中」を生きているのではないかと感じます。

そう記します。

江田さんは『阿弥陀経』というお経に出てくる「五濁(ごじょく)」という五つの汚れについて言及します。その中にはたとえば「劫濁(こうじょく)」という汚れが存在し、時代の流れそのものが濁り、社会悪が増大することを指す言葉であるそうです。他にも「見濁(けんじょく)」、つまり「自分だけが正しい」と思い込む「思想の汚れ」などが存在するということです。

『この「見濁」が原因で人類は何度も戦争の愚を繰り返してきました。』と、私たちの愚かさについて江田さんは直言します。


そして、江田さんは仏教的な愚かさについて筆を進めます。

関係ないように見えて深い関係(つながり)がある。このことに気づけない「無明」の闇こそが、人間の一番の濁りと言えるかもしれません。

このような私たちを親鸞聖人は『浄土和讃』にて、「濁悪邪見の衆生(じょくあくじゃけんのしゅじょう)」と表現されているということ。


五濁悪世悪世界 濁悪邪見の衆生には 弥陀の名号あたへてぞ 恒沙の諸仏すすめたる

江田さんは『濁りきった時代・世界の中で闇を抱えた私たちが生き抜いていくには「南無阿弥陀仏」のお念仏しかないと親鸞聖人はお示しになられました。』と、このご和讃の意義を表し、

多くの仏さまも勧めてくださる念仏を縁として、見失いがちなつながりにしっかり目を向けたいものです。

と、コラムを結んでいきます。


時代に対しても、自分自身や身のまわりに対しても、大切なつながりに目を向けつつ生活できればと思います。


ついでながら、永六輔さんのご生家は浅草の浄土真宗寺院であるようです。

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