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お寺の掲示板(令和8年6月)

  • 4 days ago
  • 2 min read

草加光明寺の掲示板に毎月掲出している言葉をご紹介いたします。取り上げる言葉とその解説は、『お寺の掲示板』(江田智昭著・新潮社)等を参考にさせていただいております。


「思うようにならないからこそ 人間は成熟し 深みは増す」

今回は、昨年往生された棋士、加藤一二三さんの言葉です。

「お寺の掲示板」の江田さんは、若い頃から天才棋士と呼ばれ、晩年まで活躍された加藤一二三棋士が、生涯の対局数だけではなく敗戦した数も歴代一位であることを紹介し、加藤棋士を

将棋界で最も多く悔しさを経験した人でもありました。

と、表していきます。また、「毎日難儀なことばかり…」という朝の連続ドラマ小説「ばけばけ」の主題歌の歌詞を引用しながら「難儀」という言葉について説いていきます。


かつて江田さんが福岡のご実家を離れるとき、近所のご住職から餞別をいただいたそうですが、その袋には「どこでもお慈悲の中」という言葉が書かれてあったそうです。その言葉を江田さんは

この先の人生でどんな困難な壁に突き当たっても、そこには必ず阿弥陀さまのお慈悲の光が届いているというメッセージでした。

このようにふりかえり、浄土真宗の高名な学者である梯實圓(かけはしじつえん)和上による解説をご紹介します。


病院にいようと、自宅に帰ろうと、生きようと、死のうと、お慈悲の中だという、この一言に、摂取不捨の利益にあずかって生きる念仏の行者のすがたが言い尽くされています。(梯實圓『花と詩と念仏』)

その解説を江田さんはこのようにひらき

どこにいても、どんなときもお念仏を通して阿弥陀さまのお慈悲を感じることができます。難儀な人生を送らざるをえない私たちを阿弥陀さまは決して見捨てず見守ってくださっているのです。

人生の中の困難は「深みと成長をもたらすこ゚縁でもあるのです」と結びます。 掲示板の言葉から、阿弥陀さまの温もりあるまなざしの中で人生をふりかえり、捉え直す契機をいただいたように思います。

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