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お知らせ

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お寺の掲示板(令和6年2月)


草加光明寺の掲示板に毎月掲出している言葉をご紹介いたします。取り上げる言葉とその解説は、『お寺の掲示板』(江田智昭著・新潮社)等を参考にさせていただいております。



「不満はね ストレスの素よ 感謝は エネルギーになるのよね」


今回は日本を代表する名女優だった森光子さんの言葉です。

『お寺の掲示板入門』にて江田さんは、「ありがとう」という感謝の言葉が仏教に由来している、とも言われているという説を、お経を根拠にして教えてくれます。

『法句経』の中にある「ひとの生をうくるはかたく 死すべきものの 生命あるはありがたし」という一節がそれに当たります。

ここから江田さんは、本来は命の貴重さ、尊さへの感動を表明した「ありがとう」という言葉が感謝する際に用いられるようになったことを示し、「有り難い」の反対語が「当たり前」であること、日常生活を送るうちに惰性に陥り、あらゆることが(毎朝目が覚めることさえも)「当たり前」になってしまう私達の姿に触れていきます。

しかし、「諸行無常」や「縁起」の理がはたらいている世界において、「当たり前」は一つもありません。すべては「有り難い」ことなのです。

江田さんは京都の学校で仏教を専門的に学ばれていた時期に毎日唱和していた「開講偈(かいこうげ)」という言葉とその意味を引用し、仏さまの教えに触れることも当たり前のことではない、貴重で有り難いことだということを伝えます。

私達は日々の暮らしの中で「当たり前」という錯覚を起こしてしまいがちなのですが、江田さんは毎日「開講偈」を唱和することによりその錯覚が正されていくことを語り、このように指摘します。

「世界のすべての事象は有り難い」。自分自身の現在の人生が退屈だと感じている人はこの認識が欠けているのかもしれません。さまざまなものを有り難いものとしてしっかり捉えられれば、日常生活の些細なことにも感動が生まれ、そのようなところから人生の活力が生まれてくるのではないでしょうか。

私自身、日々の忙しさの中でつい惰性に陥りがちな身ですが、日常を有り難くかけがえのないものとして捉え、感謝とともに活力に変えていければと思います。


引用部、『お寺の掲示板入門(江田智昭/本願寺出版社)』P38~P39より

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