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お知らせ

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お寺の掲示板(令和5年10月)

草加光明寺の掲示板に毎月掲出している言葉をご紹介いたします。取り上げる言葉とその解説は、『お寺の掲示板』(江田智昭著・新潮社)等を参考にさせていただいております。



「吾輩は凡夫である 自覚はまだない」


夏目漱石『吾輩は猫である』の有名な書き出しを少しだけ変えた言葉です。


凡夫(ぼんぶ)とは、愚かな人(愚者)や仏教教義の理解に乏しい人を意味します。親鸞聖人は「煩悩具足の凡夫」。と表現され、「欲望も多く、怒りや腹立ち、そねみやねたみの心ばかりが絶え間なく起こり、まさに命が終わろうとするそのときまで、止まることもなく、消えることもなく、絶えることもない(『一念多念門意』趣意』)とおっしゃっています。

『お寺の掲示板入門』にて江田さんは上記のように「凡夫」の意味を説明し、私たちは表面上ではどんなに謙遜していても、内心に「凡夫の自覚」を持つことは大変難しいことを記します。 江田さんは中央仏教学院という学校の入学式で聞いた「君たちは愚かになって卒業してください」という印象深い言葉を思い出し、これは「仏教を学ぶことで自分の愚かさを自覚できる人になってほしい」というメッセージであったと振り返ります。


多くの仏教関係者が仏教の教えを学ぶことの重要性を説くが、教えを自分自身の問題として真剣に受け止められなければ大きな意味は無く、仏教を学んでも小賢しくなり、調子に乗るだけだと江田さんは直言し、その一面で私たちはついつい調子に乗ってしまう存在だと見ていきます。

「凡夫の自覚」とは、想像以上に困難なことなのです。

最後に江田さんは仏さまから向けられたやさしさに目を向けます。

仏さまはどんな人間も見捨てることはありません。み教えを通じて、自身の愚かさと向き合い続けることによって、徐々に真実を見る目が開けていきます。結局のところ、「凡夫の自覚」とは、仏さまの大いなる願いに真に出会って、初めて生まれるものとも言えるのです。

掲示板の言葉を、己の愚かさから目を背ける私自身に向けられた厳しくも優しい一言だといただいていきます。

引用部、『江田智昭が語る お寺の掲示板入門』(江田智昭/本願寺出版社 P26~27)より

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