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お知らせ

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お寺の掲示板(令和5年5月)

草加光明寺の掲示板に毎月掲出している言葉をご紹介いたします。取り上げる言葉とその解説は、『お寺の掲示板』(江田智昭著・新潮社)等を参考にさせていただいております。


「身体は 食べたものでつくられる 人は 聞く言葉 言った言葉で つくられる」

私たちが一日に接する情報量は江戸時代の人間の一年分、平安時代の人間の一生分であるそうです。スマートフォンの普及により日常的に触れる情報量が爆発的に増えましたが、それは良いことばかりではなく、仮想世界で蔓延する荒々しい言葉に触れる機会も増加しています。

『お寺の掲示板』の江田さんは汚い言葉を数多く見聞きすると自らの人格に影響するため、聞く言葉や発する言葉にはくれぐれも注意したいと、お釈迦様の言葉から普遍的なメッセージを伝えます。

荒々しい言葉を言うな。言われた人々は汝に言い返すであろう。怒りを含んだことばは苦痛である。報復が汝の身に至るであろう。
(中村元訳『ブッダの真理のことば・感興のことば』岩波文庫)

また、ネット上の言葉の扱いについては、仏教学者佐々木閑氏の『ネットカルマ』という著作をもとに、その恐ろしい特性を読み解いていきます。

人は10年経てばかなり環境が変わります。ネットで注目された時代は少年だった人が、10年後には配偶者を得て家庭をもっているかもしれません。そんな時に昔のおこないがまたむし返されて、しかもこの先、同じむし返しが何度くり返されるかも分からない。自分が死んだあとの孫子の代まで続くかもしれない。こうしてネットカルマの恐ろしい増幅効果は多くの人を、「つらい人生」へと追いやっていきます。「自分のまわりの家族、知人、子孫にまで報いがくる」「報いが何度でもくり返しやって来る」、というこの二点は、ブッダが考えていた業よりも、一層恐ろしい特性です。 (佐々木閑『ネットカルマ』角川新書)

江田さんは「現在は過去にはなかったほど発する言葉に気を付けなければならない時代」として、コラムをこのように締めくくります。

 残念ながら「人の噂も七十五日」で消えてしまう時代ではもはやありません。節度を持った言葉を普段から発することは、自身の人格形成に良い影響を与えるだけでなく、将来的に他者からの人格攻撃を防ぐ上でも大切であるということを常々忘れずにおきましょう。

「人が生まれたときには、実に口の中に斧が生じている。愚者は悪口を語って、 その斧によって自分を断つのである。」(中村元訳『ブッダのことば スッタニパータ』岩波文庫)

お釈迦様もこのように仰っています。日常生活も、ネット上でも、節度を持って言葉を取り扱わねばと考えさせられるところです。


引用部、すべて「お寺の掲示板の深~いお言葉」(江田智昭/ダイヤモンド・オンライン 2021年11月8日更新)より




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