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お寺の掲示板(令和4年6月)

草加光明寺の掲示板に毎月掲出している言葉をご紹介いたします。 取り上げる言葉とその解説は、『お寺の掲示板』(江田智昭著・新潮社)等を参考にさせていただいております。


「人間 みんな裁判官 他人は有罪 自分は無罪」 なんとも厳しいこの一言は、浄土真宗の法話で昔から語られてきたものでもあります。 私達は自分の理性に従って物事の善悪を判断しますが、その判断は自分には甘く、他人には厳しくなる傾向があるものです。

『お寺の掲示板 諸法無我』にて江田さんは「善人ばかりの家庭は争いが絶えない」という掲示板の言葉を引用し(この言葉も法話でよく語られます)「自分が無罪と思っている人が集まった家庭は争いが絶えない」という意味であると説明します。 家庭に限らず、自分の善悪の基準を絶対視する者同士で争いが起こり、数多くの悲劇が繰り返されてきました。古今東西、「自分が正しい」「相手が悪い」と思いこんでいく中に争いが生まれるのではないでしょうか。


少し長くなりますが、江田さんの言葉を引用します。


私達人間が持っている有罪・無罪を判断するものさし(理性)はいつも大きく揺れ動くもので、絶対的に当てになるものではありません。当てにならないものさしで他人を断罪するのではなく、私のものさし自体を仏様の智慧に照らして問うことが大切なのです。

『お寺の掲示板 諸法無我』P39より


我が身を振り返り、省みることにつながる大事な言葉であるように思われます。