お寺の掲示板(2026年4月)
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草加光明寺の掲示板に毎月掲出している言葉をご紹介いたします。取り上げる言葉とその解説は、『お寺の掲示板』(江田智昭著・新潮社)等を参考にさせていただいております。

「お寺はいのちのパビリオン」
今回の言葉は和歌山県の臨済宗寺院・蓮生寺の掲示板に書かれたもの。昨年末に行われた「輝け!お寺の掲示板大賞 2025」にて、寺社NOW賞に選ばれました。
雑誌やホームページ等を通じ、寺社の「今」を伝えて「未来」を展望する『寺社NOW』からの講評は以下の通りです。
2025年大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を踏まえ、寺院を「いのちのパビリオン」と言い換えた発想が鮮やか。祈りや別れ、出会いが折り重なる境内を、いのちが行き交う空間として描く。伝統の語彙に拠らず、現代の言葉で寺院の本質を照らしだしていて秀逸だ。
2025年に開催された大阪・関西万博。公式マスコットキャラクター「ミャクミャク」は昨年の流行語大賞にもランクインし、万博が終了した現在も親しまれているようです。
今回の掲示板を見てみますと、講評にもある通り、お寺を「いのちのパビリオン」と言い換えた発想が際立ちます。
「パビリオン」とは英語で「展示会や博覧会などの仮設の建築物、展示館」のこと。
私たちはみなそれぞれに慌ただしく日常を過ごしていますが、ご葬儀やご法事などがあるときは日常のことを一旦忘れて仏さまのもとに集い、ともに時間を過ごします。
たとえばご葬儀の際、お寺の本堂でお経を聞き、手を合わせる中で、先立たれた方や多くの亡き方々のことを思い出します。それはお別れの場であるともに、先立たれた方に心を向け、出会い直す場でもあり、お浄土で仏さまとなられた方から私たちに向けられる大切な想いをいただく場であるかもしれません。 毎年春と秋に光明寺で行われる「お寺deマルシェ」では、色とりどりのテントが境内に立てられ、屋内や本堂にも老若男女問わず多くの人々が行き交います。それぞれのお店は明るく賑わい、まさにパビリオンのような楽しさを見せてくれます。 いっぽう、春のマルシェ(今年は4月5日です)の際に本堂で行う「甘茶かけ」にも、しっとりとした豊かな楽しさがあるように思います。お釈迦様の誕生日(4月8日)を祝う「花まつり」の一環として、お釈迦様の像に甘茶をかけるのですが、甘茶かけがはじめてという方も、甘茶掛けを懐かしむ方も、それぞれににこやかな表情をされているのです。お生まれになったお釈迦様のお姿や、その誕生を祝う行いから、私たちは大切なものをいただいているのかもしれません。 大阪万博のメインテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」、それを具体化したサブテーマは「いのちをつなぐ いのちを救う いのちに力を与える」というものでした。 お寺のさまざまな活動を通じて、「いのち」の多様なありかたと出会う場となれば幸いです。









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